妊娠中の歯の治療について
妊娠中の歯の治療について
こんにちは。
藤沢市藤沢駅徒歩3分の歯医者・歯科、【藤沢いわさき歯科 矯正歯科】院長の岩﨑です。
ご妊娠おめでとうございます。産まれてくる赤ちゃんのこと、妊娠中の生活、ご自身の健康など不安になることも多いと思います。そんな不安を少しでも和らげることが出来ればと思い、今回は妊娠中の歯の治療についてお話しようと思います。
妊娠中でも歯医者さんに通っていいの?
妊娠中でも歯科医院に通院して大丈夫です。ただ、歯科治療時の椅子の移動や麻酔などで気分が悪くなることもあります。妊娠初期や後期は応急処置などに留め、体調の安定している安定期(おおよそ16週目あたりから27週目あたり)に通院すると良いでしょう。
むし歯や歯周病はおなかの赤ちゃんに影響する?
お母さんのむし歯がおなかの赤ちゃんに影響することはほぼ無いと思われます。ですが、お母さんが歯周病になってしまっている場合、低体重出生児(2,500グラム未満で産まれた赤ちゃん)のリスクがあると言われています。むし歯の治療はもちろんですが、歯周病が気になる方は体調の安定している頃に歯医者さんでチェックしてもらうと良いでしょう。
妊娠中は歯の治療ができる?
体に負担のかかる大きな外科治療でなければ、妊娠中でも十分に歯の治療は可能です。歯の麻酔も量を多くしすぎなければ問題ありません。ですが、どうしても気分が悪くなったり、体調が不安定になることがありますので、心配な場合は治療中に休憩を挟んでもらうように先生に伝えてみて下さい。
妊娠中に気をつけること
妊娠中は女性ホルモンのバランスが変化します。歯周病菌の1種であるPrevotella intermedia(プレボテラ インターメディア)は女性ホルモンであるプロゲステロンやエストラジオールによって増加することが分かっており、そのため妊娠中は妊娠性歯肉炎といって歯茎が腫れやすくなる傾向があります。
また、妊娠中はつわりや嘔吐によって、お口の中が酸性環境になりやすい時期でもあります。お口の中が酸性になりpH5.5以下になると歯のエナメル質が溶け始め、それが続くと酸蝕歯といってむし歯でなくとも歯がしみたり穴が開いたりしやすくなってしまいます。嘔吐した後などは可能であればお水でうがいをして、酸を洗い流し、お口の環境を中性に近づけるようにしましょう。
妊娠中はつわりなどで歯磨きが難しくなり、口腔内の衛生状態が悪くなりやすい時期です。歯茎の腫れや歯磨き時の出血、歯の痛みやしみる症状を自覚するようであれば歯医者さんに相談すると良いでしょう。
妊娠中にお薬は飲んでもいいの?
お薬の中にはおなかの赤ちゃんに影響を与えてしまう物もあります。通常、歯医者さんで処方される薬としては痛み止めや抗菌薬が主だと思います。痛み止めではカロナールに代表されるアセトアミノフェンという痛み止めは安全に服用できます。抗菌薬ではペニシリン系やセフェム系は妊婦さんでも使用可能です。
それでも、どうしてもお薬に不安のある方は先生や薬剤師さんと相談の上、服用するようにしてください。
今回は妊娠中の歯の治療についてお話していきました。
藤沢いわさき歯科 矯正歯科では妊婦さんの歯科治療も行っております。不安なことや聞きたいことがある方は是非、ご連絡下さい。