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骨補填材について

骨補填材について

骨補填材
こんにちは

藤沢市藤沢駅徒歩3分の歯医者・歯科、【藤沢いわさき歯科 矯正歯科】院長の岩﨑です。

インプラント治療や歯周組織再生治療の際に使用される骨補填材

歯科医院で説明を受けてもイマイチ詳しくわからない事も多いと思います。

今日はそんな骨補填材についてお話してみようと思います。

 

骨補填材とは

骨補填材とは歯の抜歯や歯周病などにより痩せてしまったアゴの骨を補うために用いられる移植材料のことです。

この骨補填材には大きく『人工骨』『異種骨』『他家骨』の3つに分類できます。

それぞれについて少し詳しくお話していきますね

 

人工骨とは

人工骨とはその名前の通り、人工的・工業的に製造された骨補填材のことです。

人工的に製造されているため品質がほぼ一定で、アレルギー反応や感染症の恐れが最も少ない材料と言えます。

歯や骨の主成分でもあるハイドロキシアパタイトは人工骨として古くから整形外科や歯科で用いられてきました。

ですが、移植されたハイドロキシアパタイトは自分の骨と置き換わる(吸収置換と言います)のに数年から数十年という長い年月が必要でした。

その欠点を改良するためにコラーゲンと混ぜたものが開発されたり、吸収速度が早いβ-TCPなどが使用されるようになりました。

β‐TCPは材料に気孔と呼ばれる小さなトンネルがたくさん空いており、ここに細胞が入り込むことで吸収置換がスムーズに行われ、約半年から1年で自分の骨と置き換わっていきます。

最近ではより骨を回復させるようにリン酸オクタカルシウムや炭酸カルシウムといった人工骨も用いられるようになってきています

 

異種骨とは

異種骨とはヒト以外の生物由来の組織を用いた移植材料のことです

主に用いられるのはウシの骨を焼結したもので、人工骨と並んでよく用いられる移植材料です

国内でもよく用いられるのがガイストリッヒ社のバイオス(Bio-Oss)という製品です。

動物の骨を身体に移植することに抵抗感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、世界中で30年以上使用されており、安全な移植材と言えると思います。

こちらは約半年から1年半程度で自分の骨に置き換わっていくとされています。

 

他家骨とは

他家骨とは、自分以外の他人の骨を移植材として用いるもので、日本では未承認となっています。

ヒトの骨を用いるため、非常に骨ができやすいのですが、感染症のリスクを完全には除外できないという欠点があります。

製造方法の違いによってFDBAやDFDBAという種類に分けることができます。

 

自家骨移植について

骨補填材に分類されないこともありますが、自身も骨を移植する自家骨移植という方法があります

最もよく骨ができる方法であり、自分の組織なのでアレルギー反応や感染のリスクがありません

ですが、採取できる量に制限があること、状況によっては手術部位が2か所以上になり身体への侵襲が大きくなってしまうことがデメリットです。

そのため、自家骨と他の骨補填材を混ぜて移植することで、必要なボリュームを確保する方法が用いられることがあります。

 

今回はインプラント治療や歯周組織再生治療の際に用いられる骨補填材についてまとめてみました。

今後、それぞれの移植材についても詳しく説明していきたいと思っています。

藤沢いわさき歯科 矯正歯科では歯周病専門医である院長がインプラント治療や歯周組織再生治療を行っております。

歯が抜けてしまって食べづらい、入れ歯よりもしっかりと噛みたい、歯周病で悩んでいるという方は是非、ご連絡ください

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